日語一級真題閲讀模擬題(23)
考前須知:2018年度第一次日語能力考試(JLPT)將在7月1日(週日)舉行。參加N1級別考試的同學請在下午1點準時達到考場,考試相將於1點半開始。請勿遲到。
N1閲讀模擬題練習:
ちょっと考えてみましょう。
1 海や山などで、捨てられたゴミを見たことがありますか。
2 どうしてそのうようなところゴミを捨てるのだと思いますか。
或者你們已經注意到這篇文章的前半段十分優美。希望你們會心一笑。
雑木林のなかで
雜樹林間
夕暮れの武蔵野を歩いた。
漫步在黃昏中的武藏野。
落日のころ、すがれきった原に立つと真正面に富士、左には丹沢、箱根の山々、右には秩父の峯が連なり、日は富士と秩父の間に沈んでゆく。空には雲ひとつなく、稜線がくっきりと浮かび出て、夕焼けに染まった稜線をはさんで上下の空間に広がる色の濃淡。それは日本的、というよりほかに形容のないようなながめだった。
落日時分,聳立在荒原上正對面是富士,左羣山丹澤,箱根,右連綿秩父山頂,落日在富士和秩父間隕落。空中萬里無雲,浮現出輪廓分明的山脊,染晚霞色的山脈擠在天地之間色彩(逐漸)氤氲開來。那就是日本獨有的無法言語的景緻啊。
まだ暮れ殘る薄め明かりのなかを平地林にはいる。無數に立ち並ぶ細い雑木は葉が落ちつくし、厚く敷きつめられた枯葉を踏んで歩くときの靴裏の感觸がたまらない。冷たく澄んだ空気のなかを、ふと木の香が流れる。黒土の道から直角に折れて十數木、二列に並ぶ杉木立の香りだ。その並木道の奧に、境內というものもなく、ひっそりと小さな社(やしろ)が立つ。それでも正月だけに、しめなわは新しく、その色はたそがれのなかを、白く、ゆるやかな弧を橫に描いている。
稀薄的餘暉深處有片平地林。並排無數細長雜木落葉紛飛,踏在一層厚實的枯葉上,真是無法形容走路時鞋裏的觸覺。清冽澄澈空氣中瀰漫着原木的氣味。就是黑土直角拐彎排成兩列十幾株杉木立的芳香。林蔭道深處,並非是寺廟那種,而是立着不顯眼的小神社。正因新年,但稻草繩(見圖,為表示是祭神的場所或為了祝賀新年在門前拉起來的稻草繩)簇新的顏色在傍晚映襯下橫向勾勒出條銀白的拋物線。
たが、散歩のだいご味はそこまでだった。この社のほとりに、いくつかのビニール袋につめられたゴミが、みにくい姿をさらしていたのだ。歩みを進めると、そこにも一ヶ所、あちらにも一ヶ所と、散歩道のそばにゴミの集積。いったい、だれの仕業だろう。
但散步的樂趣戛然而止。神社旁數只塞滿垃圾的塑料袋以極其醜陋姿態暴露在外。繼續前行,那一處這一處,散步街道的附近垃圾堆積。這根本就是某人的勾當吧。
広い林に囲まれて、何軒ものわらぶき屋根を含む小さな集落がある。まるで隠れ裏のようなこの地元の人びとが、まさか自分たちの社の周りを汚すはずはない。とすれば、犯人は、この林の外側まで押し寄せた住宅街のなかにいるのか。
寬闊的森林包圍着零星幾家茅草屋的小村落。彷彿桃花源裏的這些當地人,是絕不可能弄髒自己神社的周邊的。若是如此,犯人不就是在林外的蜂擁(建造的)居民區裏麼。
以前、日本人は自然のなかに生き、一方西洋人は、自然を征服して生きるといわれた。前者は自然との協調であり、後者は対決であるといえよう。しかし、日本人は戦後、西洋の技術をわがものにしたとき、自然への態度を一変する。それは西洋流の征服どころか、自然の破壊に直結している。
以前日本人自然中生活,另一方面西洋人號稱以征服自然存活。前者是與自然的協調,後者可以説是對決。但日本人戰後將西方技術作為己用時,對待自然的態度也發生了翻天覆地的變化。豈止西洋潮流的征服,簡直就是直接波及至自然的破壞。
問題をもっとしぼろう。自然との協調は自然へ愛情に根ざす。しかし、よそ者によって、他人の林はゴミ捨て場にすぎなくなってしまった。そこに見られるのは、不毛な利己主義だけである。心が病んでいるのに気がつかぬ不幸。こういう人びとがふえるほど、自然は加速度に荒らされてゆくのだろう。
把問題再集中一點吧。和自然的合作是紮根於對其的感情。但對局外人來説不過別人的林子即扔垃圾的地方罷了。那裏到處可見的是一無是處的利己主義。病入膏肓卻不自知是為不幸也。這種人越多,自然愈發加快荒蕪的速度。
みにくいビニール袋の発見からここまで連想するのは、あるいは思いすごしかも知れない。しかし、この林が來年も、その靜かなたたずまいを保っているといいきれるだろうか。
散歩の終わりに心が重く沈んだのは、日が落ちきって、急に加わった寒さのせいばかりではないようであった。
從發現難看塑料袋聯想至此,也許是多慮了。但這片森林明年也能斷言保持那份寧靜的氣氛麼。散步終曲心情反而沉重,不光是那份夕陽西下驟然平添的寒意。
「牟田口義郎『旅のアラベスク』(朝日新聞社)より」
注1:武蔵野:地名。東京の西部。
注2:すがれきった:すかkり枯れてしまった。
內容の問題
Ⅰ 1~6を読んで、本文の內容と合っているものに○をつけなさい。
1( )夕焼けの中の山々はとてもきれいだった。
第一段,無須解釋了。
2( )この雑木林の散歩は、はじめから楽しくなかった。
第三段,一開始是享受的。
3( )筆者はここにゴミを捨てにきた。
本文無説明,更不符合作者原意。
4( )今の日本人の自然に対する態度は、昔とは大きく変わってしまった。
“日本人は戦後……自然への態度を一変する。”判斷。
5( )利己的な人より自然に愛情をもった人が、これからもっとふえるだろう。
破壞是容易的,愛是難的。
6( )筆者は暗い気持ちで散歩を終えた。
劃線句判斷。
Ⅱ 「 」の中から、本文の內容と合っているほうを選びなさい。
1 夕方の山のながめは、「とても日本的だった/日本的とは言えなかった」。
2 枯葉を踏んで歩くのは、「楽しかった/いやだった」。
3 雑木林の中の空気は、冷たくて「いやだった/心地よかった」。
4 林の中のゴミは「一ヶ所/何カ所か」に捨てられていた。
5 この林の「周り/中」に小さな集落がある。
6 「集落の人/住宅街の人」が社の周りにゴミを捨てだりしないはずだ。
7 自然を征服して生きるといわれたのは「日本人/西洋人」だ。
8 戦後の日本人は「自然との協調/自然の破壊」を進めてきた。
9 他人の林にゴミを捨てる行為は「自然との対決/利己主義」に根ざす。
10 この林は來年「さらに荒らされているかもしれない/このまま変わらずにある」と思う。
Ⅲ 筆者はどうして「心が重く沈んだ」のですか。1~4から最も適當なものを1つ選びなさい。
1 自然と対決するために、自然を破壊する人がいるから。
2 日が沈んで、急に寒くなってきたから。
3 自然を征服するために西洋の技術を取り入れたから。
4 他人の林にゴミを捨てるような利己的な人がふえたから。
選項2排除,文章最後一句點明這不是重點。選項3與作者的心情無關,吸收西方科技不是重點,不能以偏概全。
容易混淆的選項1乍看對的。“因”與自然抗衡,“故”有破壞自然的人。可文中並無體現這一觀點的例子。扔垃圾的人只是觀念之差而造成作者臆想中斷,並無故意對抗,不算此例。
心情沉重是倒數第二段開始,自私自利的人越多自然越荒廢,明年是否還能保持這番天地,作者不禁質疑。念之此才益發“沉重”。
言葉の問題
Ⅰ ①~⑤の言葉の意味をa~dから選び、( )に記號に書きなさい。
染まる( ) a ひどい狀態にする
しぼる( ) b 広がったものをせまく限定する
病む ( ) c ある狀態を変えずに、そのまま続ける
荒らす( ) d ある色に変わる
保つ ( ) e 心や體が健康でなくなる
Ⅱ Ⅰの①~⑤から適當な言葉を選び、必要なら形を変えて、__に書きなさい。
1 田中さんは健康を__ために、週に2回スポーツクラブに通っています。
2 雪の山々が夕日に赤く__、まるで絵のようだった。
3 現代社會はストレスが多いことから、心を__人がふえてきている。
4 留守のあいだにどろぼうに入られて、部屋を__しまった。
5 「教育問題」というテーマは大きすぎるので、「大學入試制度」に__、話し合いましょう。
Ⅲ 1~4の動詞に続く適當な動詞を「 」から選び、必要なら形を変えて__に書きなさい。
「 つめる きれる 寄せる 並ぶ 」
1 新築の家が立ち__住宅街を見て回った。
2 厚いじゅうたんが敷き__ホテルのロビーは、人であふれていた。
3 スーパーの開店セールに、朝早くから客が押し__。
4 テレビニュースで見るかぎり、彼にその事故の責任があるとは言い__。
答案
內容の問題
Ⅰ 1 4 6
Ⅱ とても日本的だった 楽しかった 心地よかった 何カ所が 中
集落の人 西洋人 自然の破壊 利己主義
Ⅲ 4
言葉の問題
Ⅰ d b e a c
Ⅱ 保つ 染まって/染まり 病む/病んでいる 荒らされて しぼって
Ⅲ 並ぶ つめられた 寄せた きれない
聲明:本內容轉自我愛小語種。
温馨提示:要分配好各項的做題時間,尤其是閲讀,不少參加過能力考的小夥伴表示,做閲讀題時較為緊迫,請各位一共要自己控制好做題時間。