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2016笹川杯作文大賽優勝獎作品賞析:「中日関係と情報発信」

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優勝獎

padding-bottom: 66.56%;">2016笹川杯作文大賽優勝獎作品賞析:「中日関係と情報発信」

「中日関係と情報発信」

  呉氷潔(東華大學)

「このホームページ、あなたが作ったんですか?」

目の前にいるこの人は、社內で唯一の日本人、松下さんです。彼は目を丸くし、顔を赤くし、非常に感激しているようでした。私はびっくりしました。「もしかして、ホームページの內容に何か間違いでもあったのかな?」とそわそわし、緊張のあまりその場で固まってしまいました。

「あのう、どなたですか。」私は小聲で恐る恐る彼に尋ねました。

「ほら、これ。」彼は攜帯でホームページを指差しました。

私は畫面を覗き込みました。「た、確かに、これは私が作ったページです。何か間違いがあったんですか。」私の心は落ち着かず、「どうしよう、どうしよう」と焦っていました。

すると思いがけず彼の口から「ありがとうございます。」と感謝の言葉を聞いたのです。私の緊張はすぐ驚きに変わり、「えっ」と思わず叫んでしまいました。

夏休み中、私はフランスの會社でインターンシップをしました。ある日、會社の先輩達が會社の制度や各部門の仕事內容、勤務の注意點等をどのように新入社員に簡潔に周知できるかを相談していました。

「ホームページで仕事の流れや注意點を動畫の形式で説明すればどうですか。」私は上司に提案してみました。

「それはいいね。じゃ、この仕事は呉さんに任せるね。」

「はい。」

當初は中國語版のホームページしか作らなかったので、「うちの會社はグローバル企業で、外國人社員も多いから、英語版も作ってほしいな。」と上司に頼まれました。日本語學科の私は、「じゃ、日本語版も作っていいですか。」とすかさず自分の希望を伝えました。上司は社內には日本人もいるということで了承してくれました。

數日後、この中日英三か國語の「會社案內」がウェブ上にアップされました。それだけでなく、私と社內唯一の日本人との間の物語も始まりました。

「このホームページからは會社の私への配慮を初めて感じました。會社の資料やホームページはいつも中國語版、英語版、フランス語版だけです。社內にはフランス人やアメリカ人が多いので、仕方ありませんが、でも、私は日本人です。私も日本語で資料が読みたいんです。中國語の資料を読むことはできても、內心ずっと悲しい気持ちでした。自分が無視されているように疎外感を感じることもありました。でも、このホームページを見た私は今、この會社が好きでたまらなくなりました。」

松下さんの話を聞き、私は何を言えばいいか分かりませんでした。私はただ自分が日本語専攻で、日本語を使ってホームページを作りたかっただけです。しかし、彼は自分への配慮だと誤解したようです。しかし、この誤解のお陰で、私と松下さんは親しくなりました。

彼はホームページ上の日本語の誤りを指摘してくれ、ホームページの修正を手伝ってくれました。

八月の末、彼は休暇を利用して日本へ帰りました。彼は一度も日本に行ったことがない私のために、帰省中、毎日日本の寫真を私に送ってくれました。私に送ってくれたはがきには、「呉さん、もし機會があれば、是非私の家に來てくださいね。」と書かれており、日本に親戚ができたように感じました。

日本語を學んでいる私達は、必要に迫られた時だけ日本語で話すのではなく、可能な限り自分の力で自分の生活と日本を繋げるべきです。例えば、情報を発信する時、日本語を使うようにすれば、発信した情報を見た國內外の日本人に「あっ、こんなに多くの中國人が日本語を勉強しているんだ」ということに気づいてもらえます。人間は自分と共通するものがある人には好感を持つものです。情報をできるだけ日本語で発信するようにすれば、より多くの日本人に溫かさや親しみを伝えられ、より多くの日本人に中國を好きになってもらえます。そうすれば、中日関係もきっとよりよいものになっていくでしょう。

九月の末、私は授業のためインターンシップを辭め、ホームページの仕事は彼に引き継ぎました。ある日、私はそのホームページ上に新しい文章が載っていることに気づきました。本文は全て日本語で、私の作成したホームページにより繋がった二人の絆のことが綴られていました。文の最後には、「これは私と彼女の物語です。呉さん、もしよかったら、卒業後會社に戻って來てください。」と記されていました。

文章を読んだ瞬間、私は非常に感激しました。初めて會社のホームページに自分に関する內容が掲載され、會社での自分の存在感を感じ、松下さんが日本語版のホームページを見た時の感激を身をもって體感できました。

「あっ、あの時の松下さんの丸い目と赤い顔、懐かしいな。」畫面の前で、和やかな気持ちに包まれ、思わず笑みがこぼれました。

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