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從“結果が/を出せる哪一個更自然”看語言的偏移

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padding-bottom: 97.5%;">從“結果が/を出せる哪一個更自然”看語言的偏移

質問「結果が/を出せる」のどちらが自然ですか?

提問:“結果が/を出せる”哪一個更自然?

結論から言うと,「結果が出せる」の方が自然です。ただし,これは國語・日本語の教科書の「規範」(文法のルール)に従った場合です。つまり,日本語の文法としては「を」ではなく,「が」を使うのが正しいけれども,実際には話し言葉でも書き言葉でも「が」と「を」どちらの表現も観察されるのです。試しに,書き言葉の実際の使用例を収録した『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を調べると,「結果が出せる」が21件,「結果を出せる」が32件出てきます。この結果を見るだけでも,正しいはずの「が」よりも「を」の方が実際には多く使われていることが分かります。このように,同じことを表すのに複數の表現が存在していることを「言葉のゆれ」と言います。つまり,「結果が/を出せる」のような可能形における目的語の助詞の使い方は,言葉のゆれの狀態にあると言えます。

從結論上來說,“結果が出せる”更自然,不過這是在遵循國語・日語教科書的“規範”(語法規則)的情況下。換句話說,從日語語法上說使用“が”是正確的, “を”是錯誤的。但實際無論是在口語交流還是書面語中,“が”和“を”這兩種表現方式都能看到。筆者試着查閱了收錄書面語實際使用例的《現代日語書面語均衡彙編》,發現21個例句使用了“結果が出せる”,32個例句使用了“結果を出せる”。僅從結果來看,我們能發現“を”的實際使用頻率大於正確的“が”。像這樣,同一事物存在複數表現方式稱爲“語言的偏移”。即我們可以說,類似“結果が/を出せる”,動詞可能形的目的語對應助詞的使用方式就處在語言偏移的狀態。

実は,この格助詞「が/を」のゆれは可能形に限ったことではなく,他に「〜したい」などの願望形,「好き」,「嫌い」,「分かる」,「出來る」,「欲しい」のような述語を使う時にも見られます。つまり,「結果が/を出せる」の現象をもう少し広く捉えると,目的語が格助詞「が」で示されるはずの動詞において,代わりに「を」が使われているという言葉のゆれが現代日本語で見られるとまとめることができます。

實際,“が/を”這兩個格助詞的偏移並不限於動詞可能形,其他如“〜したい”等願望形,或在使用“好き”、“嫌い”、“分かる”、“出來る”、“欲しい”等類似謂語時也會出現這種現象。也就是說,從“結果が/を出せる”這一現象延伸出去,我們可以說:在現代日語中有這樣一種語言偏移,即本該用格助詞“が”表示目的語的動詞使用了代替格助詞“を”。

言葉のゆれは,世界中の言語に見られるもので,発音に関するもの,文法に関するものなど,これまでに様々な現象が報告されています。これらの共通點として,言葉のゆれはそれぞれ色々な要因の影響を受けるということが言えます。格助詞「が/を」のゆれについても色々な要因が報告されています。例えば,話者・著者の生年,性別,どのような狀況(場面・目的・相手など)で使うか,文法的には「結果が/を出せる」と「結果が/をしっかり出せる」のように,目的語と動詞との距離などによって,「が」が使われやすい,「を」が使われやすいなど現れ方が変わってきます。もちろん,動詞の種類によっても現れ方は変わります。実は,格助詞のゆれは「が」と「の」の間でも起こっていて(例,太郎が/の買った本),「が/を」の場合と同じような要因の影響を受けていると言われています(南部智史「定量的分析に基づく「が/の」交替再考」)。

世上各種語言都存在所謂偏移,有些與發音相關,有些與語法相關,至今爲止已有各類相關報告。我們可以確定,這些現象的共通點——語言的偏移受到多種要素的影響。僅就格助詞“が/を”的偏移就有各種要因影響。例如敘述者・作者的年齡、性別、(使用場合、目的、對象);從語法上來說則如“結果が/を出せる”和“結果が/をしっかり出せる”,因爲目的語和動詞的距離等因素,表現方式隨着“が”或“を”使用方便程度變化。當然,表現方式也會根據動詞種類變化。實際上,“が”和“の”之間也發生過格助詞的偏移(例:太郎が/の買った本),據說這類似“が/を”受到同樣要因的影響(南部智史《建立在定量分析基礎上的“が/の”交替使用再思考》)。

更に,格助詞「が/を」のゆれは時間と共に変化しています。図1は,先ほどの『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を使って「が」と「を」の使われ方と時間の流れとの関係を表したものです(佐野・南部「コーパスを用いた現代日本語における「が/を交替」の実証的研究」)。

此外,格助詞“が/を”的偏移隨時間變化。圖1(上圖)是根據上文提到的《現代日語書面語均衡彙編》一書繪製的“が”與“を”的使用方式與時間變遷的關係。(佐野・南部《彙編後現代日語中“が/を交替”的實證研究》)。

縦軸は「が」が使われる比率(%),橫軸は著者の生年代(右に行くほど若い)を表しています。図を見ると,「が」の比率が右肩下がりになっています。つまり,生年が若いほど「が」ではなく,「を」をよく使うという傾向を示しているのです。ですから変化としては,文法的には「が」を使うのが正しいけれども,そうではなく「を」を使うという傾向が,徐々に強まってきていると言えるのです。このように,色々な要因や條件によって使われ方は異なりますし,しかもそれが変化しているので,どちらが自然かを決めるのは実はとても難しい問題ですし,もしかしたら決められないかも知れません。

縱軸表示“が”的使用比例(%),橫軸表示作者的出生年代(越向右越年輕)。從圖上來看,“が”的比例正在減少。換句話說,這張圖展現了人越年輕越常使用“を”而非“が”這一傾向。也就是說從變化上來看,即便語法上使用“が”是正確的,但人們使用“を”的傾向正逐漸增加。如上文所述,“が”與“を”使用方法因各種要因和條件出現差異,而且還在不斷變化,要判斷到底哪一方更自然實際是個難題,或許答案都無法確定。

ではなぜこの格助詞「が/を」のゆれが起こったのでしょうか。実ははっきりとした理由はまだ分かっていないのですが,一つの可能性として以下のようなことが考えられます。言葉の一般的な特徴として,あまり使われない単語はその単語が持っている獨自の(珍しい)特徴を失って,よく使われる単語の(よくある)特徴を持つように変化するということがあります。

那麼,格助詞“が/を”爲什麼會產生偏移?實際確切原因尚未明瞭,不過我們能想到大概有這麼一種可能性:語言的共同特徵,就是非常用詞會失去自己獨有(罕見)的特徵,轉變成具有常用詞的(普遍)特徵。

例えば,英語の動詞は,よく使われる一部の動詞が元々の特徴を保って不規則動詞として殘り,それ以外のあまり使われない多くの単語は特徴を失って,共通の語尾変化を示す規則動詞に変化したと言われています。これは文法だけではなく,発音などにも見られます。日本語(共通語)の名詞アクセントの中で,例えば畑を耕す「鍬」や穀物の「稗」は本來「ク」や「ヒ」のように2拍目が高いのですが,最近は「ワ」や「エ」のように1拍目を高く発音する人が増えています。これらの名詞は,最近の日常生活ではあまり使う機會がないため,元々単語が持っている「2拍目が高い」という特徴を失って,よくある「1拍目が高い」という特徴に変わっていると言われています(上野善道「母は昔はパパだった,の言語學」pp.60-62)。

比如,據說在英語動詞中,部分常用動詞保有原有的特徵,以不規則動詞這一形式留存下來,除此之外的非常用單詞則失去特徵,變成具有共通詞尾變化的規則動詞。這種現象不僅出現在語法裏,同樣也出現在發音裏。日語(共通語)的名詞聲調,例如耕田用的“鍬”、穀物中的“稗”,原本和“ク”、“ヒ”一樣第二個音拍爲高讀音拍,但最近像“ワ”、“エ”一樣將第一個音拍當做高讀音拍的人增加了。這些名詞由於在最近的日常生活中基本沒有使用的機會,失去了單詞原本“第二音拍爲高讀音拍”的特徵,轉變爲常見的“第一音拍爲高讀音拍”。(上野善道《“媽媽”過去發音是“爸爸”的語言學》pp.60-62)。

これを元に格助詞「が/を」のゆれを考えてみると,先ほど説明したように,日本語では目的語の助詞に「を」を付けることが多く,「が」を付けることはいくつかの動詞に限られます。そのため,目的語に「が」を付けるという特徴はあまり使われず,結果としてこれが失われて,よくある基本的な「を」を使うように変化しているということが考えられます。

從這點出發考慮格助詞“が/を”的偏移,正如上文說明所示,日語中目的語的助詞多使用“を”,僅有少量動詞使用“ が”。由此我們可以想到,目的語後接助詞“が”這一特徵很少使用的結果就是失去這個特徵,變成使用常見而基礎的“を”了。

本內容爲滬江日語原創翻譯,嚴禁轉載。

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