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新標準日本語高級:第二十一課課文及單詞 歴史的交流

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新標準日本語高級:第二十一課課文及單詞-歴史的交流

新標準日本語高級:第二十一課課文及單詞 歴史的交流

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課文

シルクロードと日本人

中國人にとって、シルクロードは、洛陽を東の端とするのが常識かもしれないが、日本人の中には、それよりさらに東の「奈良」まで延びていたという感覚を持っている人もいる。正倉院に保存されている數々の寶物を目にするたびに、「シルクロードの東端は奈良である」と実感する。

「奈良の大仏」で知られる東大寺大仏殿の北西に、正倉院がある。正倉院は、仏教を深く信仰し、東大寺の大仏を建立した聖武天皇(701-756)とその皇后ゆかりの品々を保存した場所である。その數は9000點あまりに及び、その多くは遣唐使が唐から持ち帰った美術工芸品であるといわれる。

例えば、寶物の1つに「白瑠璃椀」というガラスの器がある。これと同じものがササン朝ペルシャ(現在のイラン)の遺跡から多く見つかっている。調査した結果、この「白瑠璃椀」は、1200年以上も前にペルシャからラクダに積まれ、シルクロードを通って中國に伝えられた後、遣唐使の船に乗って日本にやってきたことが分かった。また、「螺銅紫檀五絃琵琶」という寶物もある。世界で唯一現存する五絃の琵琶で高度な技術による細工が施され、表面にはラクダに乗った吟遊詩人が描かれている。いかにもシルクロードを通って日本に伝えられたことを物語っているような寶物である。ほかにも、ガラス製の瓶、杯などの器、ガラス玉の裝飾品など、西域で作られた物がシルクロードを通って日本に伝來したことが判明している。他方、8世紀ごろに遣唐使に隨行してペルシャ人が來日した記録も殘っていることなどから、日本が唐代の東西交通路に連なっていたことは事実であり、日本人が「シルクロードの東端は奈良である」というのも、あながち理由のないこととはいえないのではないだろうか。

シルクロードは悠久の太古から、東アジアと西アジア、アジアとヨーロッパ、そして北アフリカとを結んできた。「絹の道」とも呼ばれるように、中國原産の絹が西アジアやヨーロッパに運ばれるとともに多様な文物や技術がシルクロードを行き來した。そのため、シルクロードのルート上にある地域では、東西の文化が融合し、獨自の変化を遂げてきたのだ。

アジアとヨーロッパ、北アフリカの三大大陸を結ぶルートは、広大且つ複雑である。例えば、現在の洛陽を起點としてローマに至る古代シルクロード「オアシス路」は、新疆ウイグル自治區に入って、天山山脈の北側を通るルートと南側を通るルート、そしてタリム盆地の南縁を通るルートなどに分かれる。このほか、ユーラシア大陸北部の草原地帯を通る「ステップ路」、広州から海に乗り出し、インド洋、アラビア半島に至る「南海路」もあった。さらに、洛陽を起點として東の明州(寧波)に至るルートもあり、その明州からは、日本の奈良につながる海路が存在していたということだ。

日本人がシルクロードに強い関心を寄せるようになったのは、日中平和友好條約が締結(1978年8月12日)された2年後の1980年に、『NHK特集シルクロード』が放映されてからである。多くの人たちが「シルクロード」という言葉にエキゾチックなイメージを強く抱いたのであった。あるいは喜多郎が作曲した「NHK特集シルタロード」のテーマ曲の影響もあったかもしれない。実は、それ以前にも、圏伊玖磨が管絃楽組曲「シルクロード」を作曲したり、平山鬱夫がシルクロードを旅し、仏教文化の伝來をモチーフに絵畫を描いたりするなど、シルクロードに魅せられ、その思いを獨自に表現していた日本人がいたことも忘れてはならない。

毎年秋になると、奈良國立博物館で正倉院の寶物展が開催される。第1回開催は1946年にさかのぼるが、以來、正倉院に保存されている寶物のうちから、毎年70點ほどが選ばれ、一般に公開されている。約20日聞の會期中に訪れる人は、毎回10萬人以上に上り、2009年にはその數は30萬人近くに達した。毎年泊まりがけで正倉院展を見に行く熱心なファンもいるほどだ。そして、そのだれもが、はるか昔に唐をはじめ、インド、ペルシャ、遠くはギリシャやローマなどからもたらされた、國際色豊かな工芸品を目にして感嘆の聲を上げ、シルクロードと日本のつながりを強く実感させられる。

シルクロードを訪ねる日本人旅行者も増えている。西安、敦煌はもちろんのことかつてはシルクロードのオアシスといわれ、現在では中國有數の工業・商業の中心地へと変貌したウルムチや、古くからシルクロードの重要な拠點として栄え、『西遊記』の舞臺にもなったトルファン、千數百年の時間を砂の中で眠り続けた樓蘭などを訪ねる人々も多い。

そんな旅行者が異口同音に言う。「1200年以上も前から日本は世界につながっていたのだ」と、その日本と世界をつないでいたのがシルクロードだと思うと、壯大なロマンを感じるではないか。

新出語彙2

らくよう(洛陽) [專] 洛陽
とうたん(東端) [名] 東端
だいぶつ(大仏) [名] 大佛
とうだいじ(東大寺) [專] 東大寺
だいぶつでん(大仏殿)[名] 大佛殿
こんりゅうする(建立~) [名·サ變他] (宗教)建造、興建
しょうむてんのう(聖武天皇) [專] 聖武天皇
てんのう(天皇) [名] 天皇
こうごう(皇后) [名] 皇后
ゆかり [名] 關係,因緣
しなじな(品々) [名] 各式物品
もちかえる(持ち帰る) [動l他] 帶回,拿回
はくるりわん(白瑠璃椀) [專] 白琉璃碗
ササンちょうペルシャ(~朝~) [專] 薩珊王朝波斯
イラン [專] 伊朗
ラクダ [名] 駱駝
らでんしたんのごげんびわ(螺銅紫檀五絃琵琶) [專] 螺銅紫檀五絃琵琶
げんぞんする(現存~) [名·サ變自] 現存
こうど(高度) [名·形2] 高度
さいく(細工) [名·サ変他] 工藝(品)
ぎんゆうしじん(吟遊詩人) [名] 吟遊詩人
ものがたる(物語る) [動1他] 講述,講,說明
はい/さかずき(杯) [名] 酒杯、杯子
ガラスだま(~玉) [名] 玻璃球
そうしょく(裝飾) [名·サ變他] 裝飾
さいいき/せいいき(西域) [名] 西域
でんらいする(伝來~) [名·サ變自] 傳來
ずいこうする(隨行~) [名·サ変自] 隨行
とうざい(東西) [名] 東西
つらなる(連なる) [動1自] 連接、延綿;成列
あながち [副] 未必、不定
たいこ(太古) [名] 太古
にしアジア(西~) [專] 西亞
きたアフリカ(北~) [專] 北非
げんさん(原産)名] 原產
ぶんぶつ(文物) [名] 文物
かつ(且つ) [副] 而且
きてん(起點) [名] 起點
オアシスろ(~路) [名] 綠洲之路
しんきょうウイグルじちく(新疆~自治區) [專] 新疆維吾爾自治區
てんざんさんみゃく(天山山脈) [專] 天山山脈
タリムぼんち(~盆地) [專] 塔裏本盆地
なんえん(南緣) [名] 南緣
ユーラシアたいりく(~大陸) [專] 歐亞大陸
そうげん(草原) [名] 草原
ちたい(地帯) [名] 地區、地帶
ステップろ(~路) [名] 草原之路
のりだす(乗り出す) [動1自] 乘~出去、登上舞臺
インドよう(~洋) [專] 印度洋
アラビアほんとう(~半島) [專] 阿拉伯半島
なんかいろ(南海路) [名] 南海之路
めいしゅう(明州) [專] 明州
ニンボー(寧誼) [專] 寧波
かいろ(海路) [名] 海路
にっちゅうへいわゆうこうじょうやく(日中平和友好條約) [專] 中日和平友好條約
ていけつする(締結~) [名·サ變他] 締結
ほうえいする(放映~) [名·サ變他] 放映
エキゾチック [形2] 異國情調,異國風情
いだく(抱く) [動1他] 抱、摟
きたろう(喜多郎) [專] 喜多郎
さっきょくする(作曲~) [名·サ變自他] 作曲、創作曲子
だんいくま(圏伊玖磨) [專] 團伊玖磨
かんげんがく(管絃楽) [名] 管絃樂
くみきょく(組曲) [名] 組曲
ひらやまいくお(平山鬱夫) [專] 平山鬱夫
みする(魅する) [サ變他] 吸引、使人入迷
ならこくりつはくぶつかん(奈良國立博物館) [專] 奈良國立博物館
かいき(會期) [名] 展期
とまりがけ(泊まりがけ) [名] (非當日往返)留宿
こくさいしょく(國際色) [名] 國際色彩,國際性
かんたん(感嘆) [名·サ変自] 讚歎、感嘆
オアシス [名] 綠洲
ゆうすう(有數) [名·形2] 屈指可數、有數
しょうぎょう(商業) [名] 商業
へんぼうする(変貌~) [名·サ變自] 改變面貌,變身
さいゆうき(西遊記) [專] 西遊記
トルファン [專] 吐魯番
ろうらん(樓蘭) [專] 樓蘭
いくどうおん(異口同音) [名] 異口同聲
そうだい(壯大) [名·形2] 宏大、壯觀、雄偉
ロマン [名] 浪漫
あいち(愛知) [專] 愛知縣
とよはし(豊橋) [專] 豐橋市
キーボード [名] 鍵盤
おのみち(尾道) [專] 尾道市

~路(ろ)~之路

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教材共有:6冊(標日初級上下冊、標日中級上下冊、標日高級上下冊)

教材排版:大開本,橫向排版。

教材優勢
1、課文內容生動,採用情境型會話,注重實用性。整套教材課文內容圍繞幾位主人公展開,連貫性強。
2、教材內容相對新編,更容易理解。適合自學日語的同學。

教材劣勢
教材中動詞均以ます形出現,而不是動詞原形,所以對我們瞭解動詞原形造成一定的彎路。